管理人の気まま日記

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2005年1月27日(木) マロン

26日午後9時少し前に病院から電話があり、
今から手術しますと連絡がありました。

家人と二人車で向かいました。
外はかなり冷え込んで来ている。
車の中は無言で、病院へ向かい走る。

病院の処置室に入ると奥さんがイスを出してくれ、
座るように勧められました。

入院している部屋のゲージから出す気配がないし、
奥の部屋で先生がゴソゴソなんかやっている。

しばらくして、その部屋を覗くと
マロンのおなからしきものが見える。

ドアを開けっ放しの手術室で、
すでに手術が始まっていたのだ。
ちょっと教えてくれればいいのに・・・。

待っている間、手持ち無沙汰なので廻りを見渡すと、
処置室は医療器具が所狭しと置いてあり、
医療用酸素ボンベが無造作に歩くのに邪魔になり
そう所にある。
バルボチェックなど、なんだか分からない言葉の
書いた箱が棚にびっしり入っている。

別の奥の部屋は入院している動物たちがおり、
大きな犬らしき鳴き声が頻繁に聞こえきて、
かわいそうでした。

ドア越しに手術している様子が少し見える。
先生と助手は、開いたおなかをかなり時間を掛けて
調べている。
手が着けられないなら、すぐおなかを閉じてしまうだろうから
なんか明るい方に考えていいかもと思った。

手術が始まってから一時間くらいして、奥さんがデジカメで
開いたおなかの写真を撮っている。
「なぜ写真撮るの〜〜」と言いたかったが我慢した。

少しして、先生に呼ばれ二人で手術室へ入って説明を受けました。
あまりそばに寄らないように、そして廻りの手術用具に触れない
ようにという注意を受けました。

おなかから引き出された腸を見せられ説明してくれる。
小腸と大腸の境目付近に腸の外側にあるリンパ節が異常に
腫れ上がり大人の親指くらいになっている。
そして境目がないかのように奥の方まで細く伸びている。

腫瘍だという。
良性か悪性かは病理検査しないと分からないが、
とても大きくて全滴出は無理らしい。

小腸と大腸のかなりの部分の摘出と、それに太い血管が多く、
多量の出血を伴い危険だという。

先生は「どうしますか?」と聞いてきた。
素人のこちらに聞かれても困るだけで、
でも、あの大きな固まりを見たら、
どうしょうもないのかなと思ってしまう。

家人が「先生にお任せします」とだけ言った。

部分的に切除して病理検査をし、あとは閉腹することに。

処置室で待っているように言われ、
手術室から出た。
家人は、ハンカチで目を押さえている。

しばらく待っていると、
閉腹も、じき終わるので自宅に戻ってもいいと言われ、
車で家に向かいました。

外の気温は更に低くなっており、
冷たさが肌に刺さるようでした。

自宅に戻って30分くらいして病院から電話があり、
手術は全部終ったことを告げられました。



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